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XSL Formatting Objects : ウィキペディア日本語版
XSL Formatting Objects
XSL Formatting Objects (XSL-FO; XSLフォーマット化オブジェクト) は、XML文書のスタイルシート技術 XSL (Extensible Stylesheet Language) による組版のためのXMLに準拠したマークアップ言語である。
狭義にはXSL仕様で定義されている組版対象オブジェクトのことであり、転じてXSL仕様そのものを指し示すために使われることもある。
XSL技術は、XSL-FOの他、XSLTXPathから構成される。
XSL技術はXML文書の変換と組版を行うために開発された。
XSL技術の構成要素の一つであるXSL-FOでは、視覚的媒体だけでなく、聴覚的媒体に関する制御も規定している。
XSL-FOを含むXSL関連仕様は標準化団体 W3C (World Wide Web Consortium) で開発され勧告として公表されている。
* 1999年11月16日に XSLT 1.0 と XPath 1.0 が勧告となり公表された。
* 2001年10月15日に XSL (XSL-FO) 1.0 の勧告が公表された。
* 2006年12月5日に XSL (XSL-FO) 1.1 の勧告が公表された。
* 2007年1月23日に XSLT 2.0 と XPath 2.0 の勧告が公表された。
== 概要 ==

XSL-FO文書も、(XSLTにより) XSL-FO形式に変換する前の文書も、ともにXMLに準拠したマークアップ言語である。
このことは、XHTML/HTMLCSS を組み合わせて使う場合とは対照的である。
XHTML/HTML は XML/SGML に準拠しているが、CSS は独自の構文で記述する言語でありXMLに準拠していない。
XSL-FOでは、XHTMLとは異なり、意味に基づいたマークアップは行わず、組版で必要となるマークアップのみを行う。
また、XSL-FO文書自身に組版の対象となる文書データが全て格納される。
一方で CSS は、別の XML もしくは XHTML 文書の既定の表現を変更する方法を採っている。
視覚的表現を実現するために、XSL ではなく XHTML、DocBook および TEI などの技術を採用することもできるが、XSL は文字どおりどのような XML 文書に対しても適用できる組版技術である。
XSLによる組版をする場合、まず組版の対象となるXML文書に対してXSLTスタイルシートを使うことが多い。
このXSLTスタイルシートは対象となるXML文書の文書型 (スキーマ) にあわせて記述される。
XSLTスタイルシートは、組版を行う人自身が記述する場合もあるが、文書型にあわせて作成された既製のものを使うこともできる。
このXSLTスタイルシートを適用することにより、対象となるXML文書は、XSL-FO文書に変換される。
XSL-FOでは、XML文書の一般的な作成者は、普通のXML文書を作成するのであり、直接にXSL-FO形式のXML文書を作成することは、想定していない。
XSL-FOでは、XML文書の作成者が作成したXML文書をXSLTを使ってXSL-FO形式のXML文書に変換すると、想定している。
XSLTのスタイルシートは、作成したXML文書とは別途作成する場合と、XML文書自身に埋め込む場合がある。
XSL-FO文書の生成は、XSLTによる変換によって行うことができるが、適切なXSL-FO形式に生成できるのであれば、XSLTを使わずに任意の手段で生成して構わない。
XSLTは、当初はXSL-FOへの変換という用途のみが想定されていたが、現在ではXML文書の汎用的な変換技術として使われる事例が多い。
現時点では、多くのソフトウェア技術者 (プログラマ) はXSLTをXML文書の汎用的な変換技術として認識しており、XML文書をXSL-FO文書に変換するという用途はあまり認識されていない。

XSLTの変換技術は非常に強力である。
XSLTを使うことによって自動的に、文書の目次を生成したり、参考文献とのリンクを設定したり、索引を生成するなど、非常に多様な能力をもつ。
XSL-FO形式の文書が生成されると、XSL-FOの処理系がそのXSL-FO文書を処理して組版する。
XSL-FO処理系は、XSL-FO文書を入力として、一般の人々にとって読みやすいファイル形式ないしは印刷/表示可能な媒体を、出力する。
出力可能な形式の種類は、XSL-FO処理系の実装により異なる。
現在、XSL-FOで最も一般的な出力形式はPDFである。
実装によっては、PostScriptRTFなどの他の形式での出力も可能であるし、ファイルを作成せずに直接にコンピュータ画面に表示したり、直接印刷することもできる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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